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都庁で陳情提出mono.jpg

私の考えと目標1 環境

樹木を守り 環境を守る

経験を糧に

2016年7月、母校の共立女子中学校前の道路で慣れ親しんだイチョウの大木が伐られそうなところに遭遇しました。

それは2020五輪に向けての道路工事で、関東大震災後に植わった100年のイチョウを伐り、自転車道を作る計画でした。

地域の議員に電話して聞くと、誰も伐採計画を知りませんでした。

​あまりの理不尽に、私は母校の同窓生や地域で働く人、住民と協力し、署名・陳情をして、100年のイチョウ32本を守りました。

しかし問題はここからでした。今度は都の道路でも同じようにイチョウの大木を伐って電柱を地中化する工事が始まりました。

私は同じように、地域で署名を集め陳情を都議会にだしました。この背景写真はその時のものです。

何本か伐られた後でしたが、やはりイチョウを守るかことができました。

​そして東京都は街路樹を守る方針に転換してくれました。

 

その後、代々木公園や神宮外苑や他の地域でも、樹木の保護活動が起こりました。

​樹木の保護は、樹木だけを守るのではありません。樹木に代表される環境を支える存在、物言わぬ存在、見落としがちでも大事な存在を大事にしようという考えからきています。

この考え方は世界の流れにも合致します。地球規模で取り組む「持続可能な発展(SDGs)」や「生物多様性」に沿った方向です。

とりわけ都心において、樹木の保護は意味があります。東京のヒートアイランド化は世界の諸都市に比べ、悪化が著しいからです。

ヒートアイランド現象とは、アスファルトとコンクリートと鉄に覆われた都市が、夏の太陽光で熱せられ、夜も温度を放出し続け、24時間温度が落ちない状態を言います。都心の開発は止めどなく、まずますコンクリート化が進んでいます。

毎年夏は「酷暑」「猛暑」と呼ばれ、いまや年間1000人もの方が熱中症で亡くなるに至っています。

よってヒートアイランド対策は急務です。

緩和するには、「土」と「水」と「樹木」が有効です。

とりわけ都心にある数万本の既存の樹木を活かすのが効果的です。

それは欧米で既に実践されています。​「都の中の森」ではなく「森の中の都市」を作り、つまり都市の樹木を大きく元気にして、樹冠(樹木の枝ぶり)を大きくして、緑陰(木陰)を大きくし、太陽光が直接コンクリートやアスファルトに当たるのを防ぐのです。緑陰の冷却効果はマイナス20度もあるからです。

樹木は地中から水を吸い上げ、葉から蒸散します。自然の水蒸気が放出されるので湿度や温度もコントロールできます。樹木の生態を利用して環境を整えるのです。

もちろん、樹木の持つ癒し効果、風景の美しさ、季節感、樹木に棲む無数の生物への配慮も重要です。

​私は樹木を守る経験を生かして、都心の環境を守り、私たちの生活を守りたいのです。

愛 みちこ ホームページ

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